ど田舎生まれ、
ポケモンGOをつくる

ど田舎うまれ、
ポケモンGOを
つくる

2017年7月21日 初版第1刷発行
Printed in Japan* ISBN 978-4-7968-7703-9

著者: 野村達雄 Twitter, LinkedIn
©2017 Niantic, Inc.
©2017 The Pokémon Company.
©1995-2017 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

このページについて

2025年3月、ポケモンGOの開発開始から10年を迎え、ポケモンGOを含むNianticのゲーム部門がScopely社に買収されることが発表されました。

僕自身のポケモンGOへの関わりは2014年にGoogleマップ在籍時に企画したエイプリルフールプロジェクト「Google マップ ポケモンチャレンジ」まで遡ります。そこからNianticへの転籍し、ゲームディレクターとしてのポケモンGOプロジェクトの立ち上げ、狂乱のローンチと運営を経て、2018年半ばまでの4年半の間、寝ても起きてもポケモンGOという日々を過ごしました。今でも初めてポケモンGOをプレイしてる人を見かけたことをよく覚えています。それはアメリカローンチの日、長い一日の仕事を終えて帰宅してる途中の出来事で、思わず「ポケモンGOですか?」と声をかけてしまいました。その時は自分が作ったものが誰かに遊んでもらえたことが単純に嬉しかっただけで、まさかそれが世界的な現象になるとは思ってもいませんでした。

ポケモンGOチームから離れたあとは、日本に戻ってNiantic Tokyo Studioを立ち上げました。スタジオ代表兼ゲームディレクターとして多くの人に支えられながらピクミンブルームとモンスターハンターNowの開発と運営に邁進しました。2023年からはNiantic社を退職し、今は主に外部アドバイザーとしての関わりを続けています。数名で始めたスタジオが、僕が離れる頃には50人を超えるチームにまで成長しました。やさしくて優秀な多くのメンバーと出会えたことに感謝しています。

2025年は、僕にとって30代最後の年です。また、自分がNiantic在籍中にチームと開発したゲームタイトルがすべて新しい会社に移ることが決まり、節目の年に感じています。 これまでに在籍したGoogle、Niantic、そしてパートナー企業のポケモン、ゲームフリーク、クリーチャーズ、任天堂、カプコンを始めとする数え切れない多くの企業の大勢の才能あふれる方々に出会い、助けられ、学ばせていただきました。 これを機に現在出版社在庫切れてになっている拙著『ど田舎生まれ、ポケモンGOをつくる』(2017年ShoPro出版)を原文全文とAIの力を借りて翻訳した中国語版と英語版をインターネットで公開することにしました。

10年近く前に若さと勢いでだけで書いたような拙い本ではありますが、ご笑覧いただければ幸いです。

野村 達雄 (石 磊)

2025年4月16日

P.S いつも笑顔と力をくれる妻と娘たちに感謝をこめて。

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